WebサーバーとPHPをインストールする

自分のマシン上でPHPスクリプトを実行するには、スクリプトを実行するためのプログラムをインストールする必要があります。PHPは単独でも配布されていますが、どうせWebサーバー上でテストしたくなるでしょうから、WebサーバーのApacheとPHP(ついでにPerlやMtSQLも)をまとめてインストールできるフリーソフトXAMPPを使うことにしましょう。

ここでは、Windows版XAMPPをインストールしてみることにします。といっても、特に設定などはなく単にダウンロードしたファイルを実行するだけでインストールと設定は終了。ApacheとPHPを個別にインストールしてApacheの上でPHPを使おうとすると意外に面倒な設定が必要なこともありますが、最初からパッケージになっているXAMPPではそうした面倒もありません。

インストールが出来たら、コンソールからPHPを使いやすいようにPHPプログラムがある場所をパスに追加しておきます。XAMPPをインストールしたディレクトリの下にPHPというディレクトリがあるので、その場所をコントロールパネルの「システム」内「システムの詳細設定」から環境変数PATHに追加してください。

これで、コンソールで「php」というコマンドが使えるようになったはずです。試しにコンソール(コマンドプロンプト)を起動し「php -v」と入力しエンターキーを押すと、PHPが起動しバージョンが表示されたと思います。

試しに、何か表示してみましょう。コンソールで動かすPHPスクリプトでは文字列出力のechoやprintでコンソール上に文字列を出力できます。

<?php
	echo "test";
?>

上のようなテキストをtest.phpなどの名で保存したら、コンソールのカレントディレクトリを保存先に移して「php test.php(エンターキー)」と入力してみてください。「test」という文字列が表示されるはずです。

コンソール上で動かすときには、コンマ殿引数で条件を設定できると便利なので、コマンドラインから渡された引数を使ってみます。コマンドラインの引数は、配列$argvに入ってくるので、コマンドライン引数を使用する際はこのargv配列の大きさを見て引数の個数をチェックし引数があれば処理する、という形でよいでしょう。
ただし、argvの最初の要素にはスクリプトファイルのファイル名が入っていて引数は次からになる(最初の引数は$argv[1])点に注意が必要です。

<?php
	print $argv[1];
?>

というスクリプトに引数をつけて実行すると、(空白で区切られる)最初の引数が表示されます。

以上で、PHPのインストールとコマンドラインへの表示、引数の取得といったコンソール上でPHPスクリプトを動かすため基本を確認することができました。


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