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コーナリングとカービング 2003/12/13(Sat)
私はよく車の走りとスキーの話をしますが、これらにはいくつもの共通項があります。
例えば大回転(GS)というポールを潜り抜け、その速さを競う競技があります。
落下する競技ですので体重がある方が速くすべり降りることが出来る訳ですが、そこはやはり競技の面白いところで、そうでは無い場合が多々あります。
軽い選手でも速く走れるのです。
こういう人の滑りをみていると雪煙がほとんど立たず流れるように滑っていきます。
選手の中には力強く、ポール近くで派手に雪煙を立て、一見速そうな選手は大概良いタイムは出 ていません。
ズレを極力少なくし、スピードを殺さず走れるラインを取れる人が良いタイムが出る訳です。
そうなんです、車も速く走らせるためにはライン取りが大きな要素になるように「双方、ラインが決め手!」となります。

前回も書きましたが、ロープロファイル・ハイグリップタイヤはスリップアングルが出にくく、曲がり難いといいましたが、曲がらないため更にハンドルを切ってしまうため、有効なコーナリングフォースが発生せず、タイヤだけが磨耗し、アンダーステアになってしまいます。

ラインをイメージして、最小の舵取りで有効なコーナリングフォースが出れば、前後とも同じ唸り音を発生して綺麗にコーナリングが出来るという訳です。
MINIの取扱説明書にはタイヤローテーションの規定はありません。それどころか、「前後の入れ替えは望ましくありません」とも書いてあります。
前後同じ程度の力が発生しているなら、フロントタイヤの片減りなども出る訳がありませんし、磨耗の量も左程違わないということなのでしょうか?

コーナリングとカービングの解説図は下記です。