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CVTのためのENG-Tune 2004/08/24(Tue)

Cooper-Sのヘッドを譲ってもらい、ENGをいじってみようかと考えているのですが、JCWのENG性能データを見ますと、Cooper-Sの方は全体的にトルクアップが計られてい ますが、Cooperの方は3,500rpm付近でトルクが落ち込み、ノーマルと殆ど変らない程 度しか出ていないことが解ります。
下図を参照下さい。

殆ど同じ構造のシリンダーヘッドを使い、排気系も同じであり、大きく異なるところ は吸気系だけです。
空気を押し込めることの出来るスーパーチャージャーと自然吸気(NA)の差とも言え ます。

NAに於いて、ヘッド廻りの吸・排気効率の改善は図られているにも係わらず、トルク アップが出来ないのはマニホールドの管長に原因があると思われます。
MINIのマニホールド管長は約35cmですが、この長さで脈動効果による充填効果が期待 できる回転域は一般的に5,000rpm以上と言われています。
公道を走る車としては高速回転型のENGということになります。

これを3,000rpm〜4,000rpmを多用するMINIのCVT用にチューニングするにはどうするか?
3,500rpm辺りに充填効果のピークを持ってくるにはマニホールド管長を70cm程度にす れば良いはずです。
排気系のパーツは色々発売されていますが、是非インテークマニホールドも開発して もらいたいところです。
そのインテークマニホールドを使い、JCWのKitを組み込めば下図のようなトルクカーブが得られるはずです。

MINIのNA・ENGは明らかに高速型ENGです。
5,500rpmまでしか上げられないCVTを常用域で快適にし、低・中速域でのトルクアップと燃費向上を図るには、ヘッドや排気系のチューニングより吸気系(IN-MANI)の改善が先決と思われます。
低・中速型ENGにしますと、高速以外で劣悪なMINIの燃費を大幅に改善できるはずです。
BMWのENGは皆高速型で、国産車だけでなくVWやAudiに比較しても低速時の燃費に対する配慮が足りないと思います。
そんな訳でOLM的「改良型マニホールド」なるものを考えてみました。

メーカーオプションでも良いから是非設定して貰いたいものです。(30,000円以下のコストで出来るはずですが・・・)