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ワンダリングは誰のせい? 2003/12/21(Sun)

私のMINIに履いているホイールのオフセットは35mmで、標準に対し10mm少なくしています。
その夏タイヤ(195/60-15)を先日スタッドレスに替えて走ったのですが、ハンドリングにちょっと違和を感じましたので考察してみました。

今までは、轍(わだち)を気にせずガンガン走れたのですが、標準の7穴アロイホイールに履いたスタッドレス(185-65/15)したら、轍越えにちょっと違和感がありました。
トレッド部も軟らかく、タイヤ幅が小さいのに何故??通常ならワンダリングが少なくなるはずです。なんでだろぉ〜?

そこでスクラブ半径を測定してみました。
標準ホイールに履いたスタッドレスでは綺麗に円弧が描けなかったので標準タイヤで測りなおしてみました。
左右測定し平均したデータは、MINIのスクラブ半径はゼロスクラブに近いポジテブスクラブで6mmと推測します。
一般的にはネガテブスクラブで5〜15mm前後というところでしょうが、MINIのこの数値はどういうところを狙ったものだろうか?

私の夏ホイールは標準に対して10mm外に出していますので、スクラブ半径も大きくなり、通常ならワンダリングが強くなるはずですが、逆に殆ど感じなく轍越えのストレスありません。
それは、タイヤハイトにより轍の斜面に十分馴染み、トレッド面の剛性によりワンダリングを起こそうとする力が分散されたものと考察しました。

一方、17inchのランフラットタイヤを履いたMINIでの轍越えにはかなり神経を使います。これはクイックなステアリングではなく、ワンダリングです。
ワンダリングのメカニズムは下図の通りです。


そこで私のワンダリング軽減法を紹介します。
1.扁平タイヤを避け、ある程度タイヤハイトを確保する(55%〜65%程度)
2.サイドウォールの硬いワイドタイヤは避ける
3.ハードショルダーよりラウンドショルダータイプを選択
以上のことを複合でやるとより効果的です。

最近いろんな方面で製造者・管理者の責任が問われる事故が発生しています。
一般の自動車ユーザーが、見た目だけでロープロファイルタイヤを履いた車を選択し、その車でワンダリングが原因で重大事故を起こした場合どうなるでしょうか?
テナントビルの入り口で雨に濡れた床に足を取られ、怪我をした人がビル管理者を訴える時代。
轍を放置した道路管理者やワンダリングが出る車を注意喚起しないで販売したメーカーも訴えられかねないのです。
私はちょっと、考え過ぎ??