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いつもの様に青い空があって白い雲が流れている何の変哲もない休日。
『ドラえもーん』
勢いよくのび太が部屋に入って来た。また今日もジャイアンにいじめられたらしい。いつもの様にドラえもんは道具を出してジャイアンに仕返しをする…。
いつものパターンだ。しかし、これが現実なんだろうか?!
未来からずんぐりむっくりしたロボットがいきなり来て、街中に馴染んでしまう……。しかも誰も不審に思わない。おかしくはないだろうか??では、現実とは何だろう?『のび太』という子は存在する。かなり違うが……。もう1人の『のび太』はあんなにドジではないし、泣き虫ではない。だからと言って頭もいいわけでもない。では、この『のび太』という男の子とはどういう子か…。それを知る為にはとある場所に行かなくてはならない。
一面の白い壁。歩く音だけがしている廊下。人が誰もいないかと思われる建物の中の一室。
『シューッ、シューッ』
規則正しく動いている機械。
『ピッ、ピッ…』
こちらでも規則正しく機械が動いている。
そして、真ん中に穏やかな顔で寝ている少年は産まれて間もない時の病気が原因で一生、目を覚まさないし物事を考えられない……。
植物人間なのだ。
そして、この子の名前こそ……。
『のび太』である。両親はいない。この子を産んだ後に不慮の事故で亡くなってしまった。こんなのび太に少しの奇跡が起こっていた。
ぼんやりする頭の中で『考える』事が出来るのだ。
知らず間に楽しい仲間が出来た。
お金持ちの『スネ夫』、いじめっ子の『ジャイアン』、皆の憧れの『しずかちゃん』そして、不思議な道具を出してくれる『ドラえもん』
いじめられたっていざという時は助けてくれる友達。なんてすばらしいんだろう。考えながらのび太は思った。いつまでも、大人になってもこの仲間達が固い絆で結ばれている事を願いながら眠りについた。外は相変わらず青い空に白い雲が浮かんでいた……。






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