New Technology Report

Rel.4.0.3 : Feb 23, 1998

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目次


はじめに

コンピュータと情報をめぐる環境はものすごいスピードで変化し続けています。新たな技術をどんどん生み出していき、その変化について行くのは大変です。その中枢にあるインターネットには確かなインデックスと検索機構がいまだ存在せず、新たな技術の存在を確実に知ることは難しく、加えて世界中に散在するその技術に関する関連情報を手に入れることは大変難しい現状です。

このアーティクルでは、徒然なるままにコンピュータや情報技術に関して紹介していきたいと思います。私は専門家ではないので、詳しい解説は書けませんが、わかりやすい説明は心がけたいと思います。


OpenType (May 1, 1997)

Open Type は Adobe と Microsoft が開発した新しいフォント技術。特徴は TrueType Font および Postscript Font と互換性を持ち、さらにネットワークでの使用に対応するためサイズを縮小、プラットフォーム非依存、国際化(Unicode)、フォントとしてのタイプグラフィー機能の充実などと実に華々しい。

参考資料


OCN(Apr 15, 1997)

OCN(Open Conputer Network) は NTT のサービスで、低価格に、かつ広いエリアに専用線サービスを実現するものです。ダイアルアップもあるのですが、たぶんだれも気にしないでしょう。気になるのは OCN エコノミーとよばれるもっとも低価格なサービスですが、これを利用すると月額 38,000 円で専用線とドメインが 16 こ取得できます。

理想はいいのですがなかなか NTT の体質と思惑が邪魔してよい展開になっているとは言いがたそうです。低価格かとサービスの増強、そして下部につながるサービスプロバイダの品質が鍵になりそうです。

参考資料


Style Sheets(Apr 11, 1997)

W3C(WWW コンソシアム) は HTML の新しい拡張機能としてスタイルシートと呼ばれるものを発表しています。これは Cascading Style Sheets(CSS) と呼ばれるもので、LaTeX でいうところの documentstyle で指定できる文書のレイアウト定義をできるものです。

物理的にタグを用いてガシガシと Web ページを飾りたてていくことはこれまでも可能でしたが、この方法ではちょっとしたチェックミスによるレイアウトの乱れをどうしても生んでしまうことがあります。また、変更に弱く、プログラミングで言うと、マクロや関数呼び出しのないすべてインラインで作業を行わなければならないような原始的なものでした。CSS を利用することによりこういったつまらない事態から開放されます。

また、色やフォントサイズに関して論理的な色やフォントサイズが定義されたことにより、格段に文書の一律なレイアウトデザインが可能になりました。

問題は実装に問題があることです。現在スタイルシートを一応実装しているのが Internet Explorer 3.X と Netscape Navigator 4.0 Preview Release のみで、どちらもバグが多く残っているうえに、両者のベンダーの立場の違いにより新しい混乱を生もうとしています。

Internet Explorer 3.X を提供する Microsoft は ActiveX を推進しスタイルシートはシンプルに実装しようとしていてここまではいいのですが、同社の Office アプリケーション (Word, Excel) で作成した文書を Frontpage97(同社の HTML エディタ) で簡単に Web ページに変換できるようにするための布石としてローカルマシン上にある物理的なフォントを指定できるようにしています。これは同社の VBScript などでも実装されている困った機能なのですが、HTML ファイルやスタイルシート(CSS)ファイル内に "MS Pゴシック" などといった指定が直接入ってしまい、これでは物理的なフォントを持っていないクライアントマシンでは指定が無視されてしまい、結果として統一したレイアウトをとれなくなってしまいます。

Netscape Navigator を提供している Netscape社は Java/Javascript を推進し、同社の dynamic HTML というわけのわからない独自の規格にスタイルシートをとりこもうとしています。さらに、Javascript Style Sheets(JSS) という独自規格を打ち出してきています。

まだしばらくの間混乱は続きそうです。

参考資料


ActiveX(Apr 11, 1997)

ActiveX は OCX(OLE Custom Control) をネットワーク対応にしたものといわれています。今かなり注目のキーワードなんですが、まだ勉強不足でよくわかりません。Web ページ上で動作するおもしろコントロールなどと誰かに書かれていましたが、なかなか底力を秘めているようです。難点は動作プラットフォームが Internet Explorer 3.x (以下 IE3) しかないってとこでしょうか。いくつかの ActiveX を利用したページも見てみたのですが、どうも動作が安定しないようです。

Microsoft は次期 Visual Basic ネイティブで ActiveX コントロールを作れるようにすると発表しています。発売されるのはまだまだ先のようですが、プレリリースとして通常の EXE ファイルを作成できない Visual Basic 5.0 Control Creation Edition(以下 VB5CCE) を無料配布しています。日本語版 Final Beta もすでにリリースされていますがこちらもこまごまとした不都合はたくさん残っているようです。

この VB5CCE は Web からの自動インストールにも対応した Setup Wizard などもついていてなかなか強力です。最大の不満は VB5CCE で作成した ActiveX コントロールは VB5 のランタイムがないと動作しないというところでしょうか。

ところで、私は確認できないのでわからないのですが、Macintosh 版の IE3 では ActiveX は動作するのでしょうか? ActiveX を動作させるには OLE を実装しなきゃいけないはずだし、そんなことできるのかな?

参考資料


CATV-Internet (Feb 25, 1996)

CATV とは大きな都市のマンションとかに入っていたりするケーブルテレビのことです。これはケーブルテレビ局で受信した放送を各家庭まで同軸ケーブルで配送しています。チャンネルは結構豊富で私が中学校の時に(7年くらい前)徳島市内の祖父宅に下宿していた時にはテレビトクシマというケーブルテレビがひいてあって、NHK の衛星放送や一日中日活の映画が流れているチャンネル(NECO)や一日中株価の文字放送を流すチャネルなどユニークでした。チャンネルは54chまで使えたと思います。普通のケーブルテレビは局から家庭までの片側通信しかできませんが、これを少し拡張して双方向の通信ができるようにしたものが、最近マルチメディア対応のオン・デマンド・テレビなどといわれて、話題になっていますが、これを Internet の通信に利用するとすると最高 10Mbps までくらいの速度が得られるそうです。アメリカでは世帯の90%程度までケーブルが普及しているため、もうすぐこのサービスが始まるそうです。

あるプロバイダの例を見てみてください。

10Mbpsというと10000kbpsで14.4kbpsのモデムと比べて700倍、ISDNと比べても80倍くらい早いことになるようです。サービス料金は $30-$50で固定料金だそうだから、現状の PPP のダイアルアップに比べると同等かまたは格段に安い。

日本では民放がたくさん存在するのであまりケーブルテレビはあまり普及していませんが、東京で東急ケーブルテレビがサービス準備中だそうです。早くこんなのが使えるようになるといいですね。

参考


[ホームページへ]

This page is written by

Norihiko Koshiba(Sabonya) E-mail:sabonya@sm.rim.or.jp
Tohoku Univ. Sendai, Miyagi, Japan http://www.sm.rim.or.jp/~sabonya

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