Javaアプレットにはアプレットを実行するHTMLファイルから「引数」を渡す事ができます。引数とは、実行する時に指定するパラメータで、引数により動作を変えれば同じアプレット(classファイル)で全く違う動作をさせる事もできるので、一部を変えた動作をさせたい時などに非常に便利です。 アプレットに引数を渡すには、paramタグを使います。タグ内で、name に引数の名前をvalueに引数の内容を指定するだけです。こうして指定された引数は、アプレット内のgetParam(name)メソッドで調べることができます。
例えば、上の電光掲示板アプレットは、 <applet code="keiji.class" width=288 height=96> <param name=STR value="Hello World!!"> <param name=SIZE value="32"> </applet>
として実行しています。引数はSTR が表示する文字列、SIZEが表示するフォントのサイズですが、引数はすべて文字列として渡されますので注意してください。これらの引数はアプレット内で、 str=getParameter("STR"); /* 引数から文字列を得る */ if (str==null) /* もし文字列が指定されてなければ */ str="Test"; try { /* フォントサイズ */ size=Integer.parseInt(getParameter("SIZE")); } catch (Exception e) { size=32; } として利用しています。sizeの方は文字列として渡された引数を整数に変換するため、Integer.parseInt()メソッドを利用しました。なお、引数が指定されていないとnullが返されますから、引数が設定されているか確認するようにしましょう。 では、最後に同じアプレットを引数を変えて実行してみます。今度は少し電光掲示板の文字が小さくなりましたね。 ・アプレット呼び出し <applet code="keiji.class" width=288 height=96> <param name=STR value="Hellow World2!!!"> <param name=SIZE value="24"> </applet> このように、引数を使えば同じアプレットを「使いまわす」事ができ、特に何種類かの文字列やグラフィックを表示する時に便利ですので、ぜひ使ってみてください。 |