携帯向け動画ファイルの作成

最近のデジタルカメラには、VGAで30FPSなど高度な動画撮影機能が搭載されているものが増えてきました。デジタルカメラの動画は、多くの場合MotionJpeg形式のmovファイルで記録されますが、このmovファイルはちょっとした編集と変換で携帯電話の端末上で再生可能なビデオクリップにすることができます。
携帯サイトで公開することになるので、大きなビデオは作成しにくいのですが、3gpなどmpeg4系のコーデックはかなり優秀で、サイズの割りにきれいなビデオができるようですね。

携帯向け動画ファイルの作成手順

デジタルカメラで撮影した動画ファイルを(Windows上で)携帯向けのビデオクリップにするには、以下のようにします。

・movファイルをaviファイルに変換
・aviファイルを編集し、なるべく小さく短いビデオクリップにする
・aviファイルを対象とする携帯電話に適したビデオ形式に変換する

これらの作業は、いずれも以下のフリーソフト(あるいは商用ソフトの無料版)で実現可能です。

QuickTime
MotionJpeg形式のmpgファイル用コーデックとプレイヤー。MotionJpeg形式のビデオを再生したり変換するためにインストールします。無料プレイヤーで十分です。

AviUtl
aviファイル編集用のフリーソフト。画面をクリックして小さくしたり、動画の一部を切り出してなるべく小さなビデオクリップを作成しましょう。

QTConverter
ビデオ形式変換用のフリーソフト。movからaviに、aviから3gpなど携帯用動画ファイルに変換するために使用します。

手順としては、まずデジタルカメラ内の動画ファイルをパソコン上に取り込んだら、QTConverterに読み込んでaviファイルに変換します。続いて、そのaviファイルをAviUtlに読み込み全体の長さや画面の大きさを検討しましょう。
画面の大きさは、クリッピング設定で実際にビデオを再生しながら適切な画面サイズを詰めていきます。再生時間は、下の再生時間のバーで開始フレームと最終フレームを指定しますが、あまり動きの激しいフレームで終了すると最盛時に不自然になるかもしれないので注意してください。

クリッピングと再生フレームを指定したら、適当な名前をつけてaviファイルに書き出します。最後に、aviファイルを携帯用ビデオクリップに変換するわけですが、とりあえずは3gpに変換して試してみるのが良いでしょう。この時、ビットレートの設定で動画ファイルが大きくなりすぎないよう注意する必要があります。
QTConverterでは、ビデオ共有サイトで使われるFLVにも変換できるようなので、ついでにFLVも作って同時公開するのも良いかもしれませんね。

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