「秒速」で稼ぐスーパーアフィリエイターの手法

「秒速で1億円稼ぐ条件」(著・与沢翼)を読みました。

著者は、2011年の夏に経営していた会社が倒産し、当時の預金残高は10万円まで落ち込んだそうです。しかし、その後メルマガを中心とするアフィリエイトで成功し、わずか数ヶ月で月収は数千万単位、現在は社長として「秒速」で稼ぐ日々だそうで。

この本は、その著者が自らのアフィリエイト/販売手法をメルマガ読者(メールアドレスのリスト)を獲得するための「考え方」を軸に紹介するものです。

ずばり、月収で1000万円、年収で1億円稼ぐための本である。
嘘偽りはない。なぜならば、この私がたった一人で5億円を稼いだからである。

与沢翼さんのアフィリエイト手法の根幹は、「メルマガ読者」の確保です。そのために、自分でアフィリエイトの広告主になる(他のアフィリエイターに報酬を支払って自分のメルマガ読者獲得に協力してもらう)こともします。一件のメールアドレス獲得に500円以上使っても十分に元が取れる、という仕組みはなかなか興味深いですね。

「アフィリエイトで稼ぐ」といった書籍や記事では、「ブログでキーワードにヒットする記事を書きなさい、そしてそこにアフィリエイトの物販リンクを張って成果報酬を得ましょう」というものが多い気がします。確かに、それでも月に数百円、うまくいけば数千円なら「稼ぐ」ことはできるでしょう。
でも、それは「アフィリエイトで稼いでいます」とは言わないですよね、普通。

その点、与沢翼さんの手法ではまず「アフィリエイトを行う媒体」がメルマガであることから、「普通のアフィリエイト」とは違うわけです。与沢翼さんにとってブログは、記事に広告を載せて稼ぐ「目的」というよりも読者を会員登録させるための「手段」なんですね。集めたメールアドレスに送るメルマガのアフィリエイト広告も、有料の商品ではなく無料の資料請求や会員登録を掲載しています。

つまり、「自分のメルマガに他のメルマガの紹介広告を載せる」わけです。メルマガに登録してくれる人というのは、もともと「ネットで会員登録や資料請求を行う」ことに抵抗がないわけです。その人たちを相手に「無料でしかも特典つきの会員登録」を薦めれば、どうなるか……

ブログという「読者」の見えない媒体で、敷居の高い物販リンクを張るよりは、ずっと効率的なのでしょう。

いろいろな意味で私が「まね」をすることは難しそうですが、スーパーアフィリエイターが「稼ぐ」手法の一端を垣間見ることができる興味深い本ではありました。


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