雑記帳

ここでは、感じたことや思ったことを、つらつらと書き連ねる場としていこうと思います。好き放題を書いて、不愉快を感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、平にご容赦くださいませ。

エッセイについて (2000/04/30)

以前、すでになくなってしまった雑誌でエッセイ的な原稿を書いていたことがある。そのとき悟ったことだが、エッセイ的な文章というのは、思ったときに書くというのは楽なものの、「毎月何日に入れる」という形で連載にするのは非常につらいということである。

「ああ、これは何か書きたいぞ」、と思ったときに書くのは簡単だが、いざ締め切り直前になって、「うーん、今月はいったい何を書くかなぁ」という段階になると、なかなかネタが思い浮かばずに苦労するのである。あれ以来、雑誌などでエッセイ的な文章を連載している人を見ると、それだけで「えらいひとだなぁ」と思ってしまう。

さらに問題があるのが、原稿には当然のことながら規定量があるということである。たとえば、ネタによっては1,2パラグラフで終わってしまうネタもあるわけで、そういうネタは原稿には使えないわけである。いくら強い思い入れがあったとしても、そのネタでたとえば2ページなり3ページなりをもたせる必要があるわけだ。

いや、ものすごい技術を持った人であれば、その1,2パラグラフネタを、2,3ページにしてしまうようなことも可能であるかもしれないが。それができないのが凡人の悲しさである。このような理由で、最近はその手の連載をもっていないということで、安心しているのである。

あ、このネタも大したこと無かったからすでに4パラグラフで終わってしまった。困ったなぁ。


Copyright (C) 2000 by Tatsumi Hosokawa

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