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ミッドシップのフロントタイヤは何故細い? 2005/11/18(Fri)

エリーゼ、MR-2、NSX等のミッドシップにエンジン(MR)を積む車はフロントタイヤは、リアのそれに比して一様に細いものを履いています。
それは何故なのでしょうか?



それは、MR車の基本ステアはオーバーステアとなっているからです。
それを防ぐ為、フロントのグリップ力を下げる為にフロントタイヤを細くしニュートラルに近づける様にしています。
一方、前後輪の荷重配分がMRと対峙するFF車ではどうでしょうか?
基本ステアがアンダーステアであるFF車は、テールの振出しを円滑にするため、後輪側のグリップを落してやる必要があります。
しかし、ロープロ・タイヤの設定が一般化している昨今、車の走行バランスは余り考えられていないのが現状ではないでしょうか。
以前にの書きましたが、ハッチバック車でもリアサスペンションをマルチリンク化しています。
通常走行では問題ないのですが、ちょっとスピードを上げたコーナリングではアンダーステアが出てきます。
同じマルチリンクを持つゴルフのGTIカップカーは、殆ど市販仕様の車でレースしているのですが、「ストック状態では全然曲がらない」とのことです。
後輪側のロール剛性上げてアンダーステアを対策する方法もあるのでしょうが、カップカーではそれも出来ません。

MINIのような車は後輪側のグリップを下げてやれば、アンダーステアを解消できるのですが、「タイヤを細くするのは、ちょっとなぁ・・」
とおっしゃる方は下記サイトを参照してみて下さい。

マルチリンクのリアサスは、ほんとに必要??
ハンドルを使わずに曲がる!
非力なMINIでタイトコーナーを楽しむ為のタイヤチューン