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マルチリンクのリアサスペンションは必要?? 2005/07/04(Mon)

FFハッチバック車にマルチリンクのサスペンションは必要なのだろうか?と考えています。

昔乗っていたGolfはコーナーでテールを穏やかに振り出し、今どんな状態であるか良く知ることが出来、走りを楽しむ事が出来たものでした。

今乗っているCooperは195/65-15というタイヤを履いていますが、プレセダというタイヤは横剛性が高いためか、テールの振出しのインフォメーションが希薄なのです。
以前、履いていたポテンザGVは、このインフォメーションが公道走行では適切なものであったと思います。



元々、FFハッチバックは前輪:後輪に掛かる割合が6:4位でありコーナリングに於いては旋回中心が前輪から4割程度のところにある為、ニュートラルステアにさせる為には前輪の食込み「4」に対して後輪の振出し「6」にさせる必要があります。
扁平タイヤ(45%)履くGTI_Cap Carはタイヤの空気圧を前輪が「2.0」位のようですが、後輪はなんと「3.5」程度まで上げているようです。
これは、後輪にも適度なスリップアングルを発生させる為にグリップを小さくしていることを意味しています。

X以前のGolfはリアサスペンションに、トーションビーム一体型トレーリングアーム式のサスペンションを採用していました。
これは、構造簡潔にしてリンク長が大きく、遥動部分が少なく、スタビ効果が大きい為にFFのアンダー特性を是正する効果がありました。

それが、MINIやGolfXではマルチリンクの採用で後輪側のグリップ力が高くなった事によりアンダー特性が顕著になってしまいました。
これはオーバースペックというより、チョイスミスと言わざるを得ないのではないでしょうか?
こういう車に扁平タイヤを履いたなら、アンダー特性が増して顕著になりますので注意が必要です。

Golfで良く見かけられた3輪走行(内側後輪が浮いた状態)は究極のアンダーステア対策なのかもしれませんね!