純子のお部屋


9月15日

ここ何日か、ニュースをみて感じてたけど、このアメリカのテロ事件、あまりにできすぎていやしませんか??

だって、みんなの度肝を抜くようなやり方でワールドトレードセンターもペンタゴンも爆破されたと思ったら、あっと言う間に、容疑者が捕まるっていうのも変だし、そんなにアヤシイ人物なら、以前からマークしていたはず。それなのに、やられちゃうなんて。

どうも全てが前々から計画されていたような気がしてならない。

早々にパレスチナ人が怪しいと放送されていたようだが、いくらパレスチナで「自爆テロ」が多発しているからって、安易に結びつけてしまっているように思うし、CNNで流れた、パレスチナ人が驚喜する映像を待ってましたとばかりに流すCNNも信用できない。

もしかして、イスラエルの策略かもしれない。アラブ人にみせかけて。

本当に、アラブ人が犯人なのかもしれないが、現時点では、ハッキリしてない。
まだウサマ・ビン・ラーディンが犯人だと確定した訳でもないのに、いつものごとく、アメリカは、目の上のたんこぶジョータイの彼を犯人にしたてあげ、世界のみんながそう信じてしまっている。
情報操作とは恐ろしい。
世界中の人々をマインドコントロールしてしまっている。
それを証拠に、今、アメリカやオーストラリア、南米などでアラブ人達が嫌がらせを受け始めているのだ。

彼が代表的なテロリストだからかもしれないが、アメリカやイスラエルとっては「アラブ人」であれば、誰でも良かったのかもしれない。
とにかく、ラーディン氏が否定しているにも関わらず、手っ取り早く、彼を犯人扱いすることによって、イスラエルもアメリカも願ったりかなったりだからだ。

パレスチナの重要人物を「暗殺」しまくっているイスラエルは、もっともっとパレスチナ人を皆殺しにして、イスラエルだけのものにしたいから、徹底的にパレスチナ人をやっつけたいけど、世論もあるし、やれなかったのが、これ幸いとばかりに、パレスチナ人を殺したって、世界の誰も同情しないなんて思っているかもね。

それに、アメリカは、アメリカで、これで、何の躊躇もなく、堂々と表立って、ミサイルでもなんでも使ってテロリスト攻撃ができるし、いちいち言うことを聞かなくて手を焼いているサッダーム・フセインのことだって、やっつけられるかもしれない。
それに、世界中から「応援するよ」と言われれば、もう怖いものなしである。

ブッシュ大統領は、「正義」の為にとか、「正義」は「悪」に勝つとか、アホなことばかり言っていて、よく大統領務まるなって思うけど。
アメリカの「正義」って一体何?って不思議だけど。
アメリカは、いつになっても「正義」の為に戦っているみたいだけど、本当にそうだろうか?
湾岸戦争の時だって、アメリカは何の為に介入してきたかよくわかんないし。 今回も、「正義」の為に、例えば、アフガニスタンを攻撃したって、その行為は、結局、テロリストと同じってことがわかんないのかな。それとも、こうやって世界中に呼びかけてしまえば、「正義」という名目のもとに思いっきり攻撃できるから、ラッキーって思っているのかな。

ひろみさんから「いまだ犯行声明もでていないのに、”イスラム”の名のもとにおこなわれたテロであるという報道が横行しています。
一部の過激派と呼ばれる人々の行為であったかもしれないということは否定しません。
もちろん無差別殺人は卑劣な行為です。
しかし、その前にアメリカはなぜこのような事件が起こってしまったのか考えるべきではないでしょうか。
米軍所属の友人たちの事を考えると胸が痛みます。
でもアメリカの”やられたら倍以上にしてやりかえす”というような事をを繰り返している限りこのような事件は何度でも起こりうると思います」と言うメール、 そして、

cheeseさんからも「このテロ行為はあってはならないと思いますが、今までのアメリカのやり方が正しいやり方だったのでしょうか。
第2次世界大戦後にもアジアや中東で大勢の民間人を殺してきていますよね。
「パールハーバー以来の、いやそれ以上の衝撃だ」と何度もパールハーバーという言葉を米国ニュースで流れていましたが、自国が戦場になったことがない大国の驕りのようなものを感じます」というメールをいただきました!いつもいつも、的確なご意見ありがとうございます!

そう、そうなんですよぉ!!
アメリカは、自国が絶対に正しいんだという価値観に基づいて行動しているようですが、果たしてそれが本当に正しいことをやっているのか?と考えると、そうじゃないんじゃないかと思う。
最近のことについては、パレスチナ問題にしても、1年間にも渡って連日のようにパレスチナ人を殺しているイスラエル軍にアメリカ製の兵器を使わせておいて、さらにイスラエルを援護するような態度をしているし、リビアやイラクへの経済制裁、イラクへの空爆で民間人も死亡している・・・。
こういうことが「正義」なのであれば、全く、何が「正義」なのか判らなくなってくる。

それから、イラクのサッダーム・フセイン大統領は、今回の件を「アメリカは自業自得だ」と表現している。
他のほとんどのアラブ諸国が「アメリカに協力する」と言っているのに、彼の意見は相変わらずマイペースだ。

知り合いのイラク人女性に会う機会があった。
彼女は、湾岸戦争前は、イラク航空でスチュワーデスをしていたが、戦争が始まり、仕事がなくなったので、 ジョルダンに来て仕事をしている。

彼女に、「あなたも今回のアメリカの爆発事件は、喜んでいるの?」と尋ねてみると

「まさかぁ。あれは、ハラーム(禁止されていること)よ!」と答えた。

「でも、タクシーのおじちゃんだって、「あのニュース知っているかい?みんな喜んでいるんだ」って言っていたし、少なくても私の周りの人達は、喜んでいるよ」と言うと

「ハラームよ、ハラーム!!だって、4機の飛行機にも赤ちゃんとか女性とかも乗っていたし、ビルの中でも沢山の無実の人がなくなったでしょう。いくら、アメリカ政府がダメだからって、テロは、ハラームよ」と言うので、私は嬉しくなってしまった。

アンマンでは、パレスチナ人の割合が多いせいか、このテロ事件を喜んでいる人が多いのには、やるせない気持ちだったからだ。
しかし、前回この事を書き忘れたので、誤解されると困るのだが、彼らは、無実の人達がなくなったことを喜んでいる訳ではないのだ。
アメリカ政府がパニック状態になったことを純粋に喜んでいるのだ。
そして、今回のアメリカの爆発事件で無実の人々が亡くなったのと同じように、毎日、無実の人々が殺され、今まで自分達が辛い思いをしてきたその半分でも味わうことになったことが嬉しいのだ。
だって、パレスチナ人は、毎日、ミサイルやら何やらで夜も眠れない暮らしをしているのだから。

それともう一つ言いたいことがある。前々から感じていたのだが、 日本のマスコミがテロ組織等を表現するのによく使っている「イスラム原理主義」という言葉。
こんな言葉は誰かの造語だ。
もともとキリスト教原理主義って言葉をイスラームに当てはめただけ。
この言葉を使うということ、イコールイスラームへの無知をさらけだしていることに値すると思う。

最後に、私は、テロという行為には、反対です。



9月11日

いやぁ〜〜!アメリカではどえらい事になってます!
本当は、ちょっくらトルコ行ってきたんで、その事とか他の話もアップしたいことがあったんですが
「Breaking News」として、こっちを優先させていただきます。

ここジョルダンでも、アラブ各国のニュースは、みんなアメリカの爆発事件関連ばかり。

アンマンのダウンタウンでは、夜のニュースの時間帯は、人っ子一人いなくなり、 みんなテレビを見る為に家に戻ってしまったそうだ。

大家の家に呼ばれたので、夜、行ってみると、み〜んなテレビにかじりついてのコーフンジョータイ。
たまたま大家のお父さん(ジィッド=おじいさん)やお母さん(ジィッダ=おばあさん) も来ていて、みんな勢揃いだった。

テレビで、NYのワールド・トレード・センターに飛行機が2機突っ込む映像を見ていると、

おじいさんが「これは、アラブ人の仕業じゃない。日本人だ」 と言うので、ビックリして、よくよく訊いてみると、

「日本赤軍が、広島、長崎の原爆への報復としてやった」と言う。

「え〜?でも、彼らには、ここまでやる力ないと思うけど」と言うと

そう、彼が言っていたのには、こんな訳があったのだ。
どうやら、アル・ワハダというジョルダンのローカル新聞社に外国人が話すアラビア語で 「これは、日本赤軍がやった」と匿名の電話があったそうだ。
でも、多分、いらずらだろう。

パレスチナ解放民族戦線(DFLP)の犯行という匿名の電話もアブダビのテレビ局にかかってきたそうだが、いずれも、これだけの規模には、力が弱すぎると思う。

とにかく、いろんな情報が錯誤してどこでもパニック状態みたいだ。

テレビでの映像だけでも、まるで映画を見ているかのような錯覚を覚えるぐらいの映像で、これが事実なんだから、腰が抜けるぐらい驚きだったのだが、
私がもっと驚いたことは、アラブ人の反応である。

大家んちでも、テレビを見る、みんなの目が喜んでいるのである!

そして、「パレスチナのことに関してもそうだし、イラクも爆撃されているし、リビアだっていろいろされているし・・・だから、アメリカ政府に対しては、これぐらいされるのが当然よ」 と言う。

それに、友達などから、「アリフ・マブルーク!!」という電話もかかってくるのである!

「アリフ・マブルーク」とは、「いっぱい、いっぱいおめでとう!」って意味だ。 とても喜ばしいことなどに対して使われる言葉なのだ。

もともと、アラブでのアメリカ政府の評判は地に落ちているも同然だから、ある程度は想像できるけれど、ここまで喜ぶ姿を見るとちょっと複雑だ。


前のがみたいよ〜ってな方は こっち

もう、帰りたいよぉ〜ってな方は、こっち