10月16日
スペイン旅行からお帰りのさとみんさんから『スペイン人は、もうめっちゃよくって、感激の連続です。たぶん純子さんならこの「ひとがいい」って言う一言で大体分かっていただけると思います。そうなんです、おせっかいなんです。でもこれがうれしいんですよ。親切何ですね。私、反省したんですが今まで街で困ってる外国人を見かけても黙って通り過ぎてたんです。だってはずかしいじゃあないですか。でも今回、それが間違いだってことに気付きました。スペインで地図を広げた瞬間に「どうしたの何処のホテル?」と話しかけてくれた女子大生風のおねえさん、道を訪ねたら「だめよ、タクシーじゃなきゃ。あんたスペイン語出来ないの?じゃあ私達が乗り場までついていって、話してあげるわ」と私の手を引っ張っていった中年の夫婦。電車の切符買おうとして列に並んでたら、私だけ順番を飛ばされ、どうにもならなくて英語で話し掛けちゃったお兄さん。彼は英語が出来なかったけど、「よし、僕に任せて。いいかい、僕が合図したらあの窓口に走るんだよ」合図してくれた。土地の白ワインオーダーしたら、おごってくれたお店のおやじ。。。などなど、ほーんとうに見ず知らずの皆さんの親切、いまこうやって書いていてもうれしくてジーンときます。だから、私が受けた親切を今度は日本に遊びに来た外国の人への恩返しにしたいと思います。綺麗な風景やおいしい食べ物はたしかに土地に対する印象の大きな要素でしょうが、やはり人ですよ、人でしょー。他人に親切に(しかも言葉もろくにしゃべれないような東洋人に)できるって事は、やっぱ心に余裕があるってことでしょう。たってスペインの人ってみーんな人生をたのしんでするーって感じがするんですよ。すくなくとも私よりは。ああいうのって学ばなちゃって思います。』とのことで、私も思わず、読みながら、うんうんとうなずいてしまいました。
そ〜なんですよね〜。私の旅はもっぱら『人』を見る旅だから、その気持ちすごくよく判ります。まぁ、旅ってその国に行って何を見てこれるかっていうのは人それぞれだけど、今の日本はあまりに他人が制覇していない国に行きたいって人が多すぎるんじゃないかと思います。ただ、行けばいいってもんじゃないでしょ〜?
これって一種のブランド現象じゃないかと思うなぁ。誰よりも早く誰も持っていないブランド製品を手に入れたいっ!誰も持っていないことに対する自己満足の世界ってのと同じことだと思うんですよね。つまり、まだ、人が行っていないところに行ってきたという自己満足。それと結局は、どんなに誰も行っていないところに行ったって、ブランド現象と同じく、旅のスタイルが画一的になってしまっているような気がします。こっちではよく成り上がりのバックパッカーに会うけれど、みんながみんなそうじゃないけれど、バックパッカーはこうあるべきであ〜るというスタイルができあがちゃっていて、宿は安いところで、なるべくお金をかけない方法でなどと貧乏に旅行しなければならないっていう雰囲気になってしまっているよね。これって本人は貧乏に旅行することがカッコイイ!!って思っているんでしょ〜けど、確かに学生でお金もあまり持っていないから貧乏旅行をしなければならないって人もいるだろうけど、日本で働いているのに貧乏旅行をする人もいるよね。コレって何??って時々思います。だって、日本じゃ〜お酒飲みまくってお金使いまくっているのに、なぜ、旅行となると貧乏にしなければならないのかなぁ??ってとても不思議です。お酒飲んだり、遊んだりするお金も節約しているんならわかるけどね。それに、そういうタイプに限って、何も見ようとしていないんだよね。結構イエメンに長く滞在してた人に会って話を聞いていたけど、夜はすることがないからって「クスリ」なんかやっちゃっているし、歴史も知らずに旅してる。そして「どうして旅しているの?」って聞いてみたら、『世界が見たいから』だって。ある程度の歴史も知らずして世界が見れるもんなの??ってとっても不思議だった。それに旅行に行く飛行機代だってバカにならないでしょ?貧しい国の人達は、飛行機に乗るお金だってないっていうのに。でも、私は豪華絢爛な旅で外国にいって湯水のよ〜にお金を使うというのではなく、自分でここにだけははお金を使っても価値があると判断したことにはもちろん惜しまないという姿勢です。判るかなぁ〜?言いたいこと。
おぉっと、話がずれまくってしまいました、ごめんなさい。そうそう、さとみんさんの話を読んで、まるでアラブ人みたいだって思いました。よく言えばと〜っても親切、悪く言えばおせっかいなんですよね。まぁ、コーランにも『旅人には親切にせよ』って書いてあるからだと思うけれど。例えば、道を尋ねると、よってたかって教えてくれます。一人に聞いているのに、その周りにいる人も集まってきちゃって、「あれはこっちだ、とかいや、あっちだ」とか、そりゃ〜、もう大騒ぎ。それもわざわざそこまで連れて行ってくれたり、果ては、判らないのに、「あそこを曲がって次の道を右に曲がる」などととっても丁寧なウソを教えられたりします。でも、これは本人はウソをついているつもりは全然ないんですよね。アラブ人は道をきかれて教えてあげないっていう方が失礼に当たるんです。だから、例え知らなくても、あっちだ!って教えてくれる。それが間違っていたりしても、苦笑いするしかないんだけど、まぁ、これがアラブ人だから、そういうもんだと思えば腹もたちませんね。ところがアラブ人をよく知らない日本人は、こういうとき「ウソつかれた〜!!」って思ってしまう。でも違うんだよね。確かにアラブ人には平気でウソつく人もいるけれど日本人にだってそういう人はゴマンといるし、タダ、日本人の場合はそれが表面化しないよ〜にうまいウソがつけるだけだと思うな。アラブ人は表面化しようがしまいが関係ないって感じで平気でウソついちゃう人もいるからあからさまになるってだけの話だと思う。こういう風にところ変われば、どういうことが失礼にあたるのかっていう基本的な考えも異なってくるから面白いなぁって思っている今日この頃です。それに、さとみんさんの、スペイン人の親切に対して、自分も今度は日本で困っている外国人を助けてあげたいっていう姿勢はとても素晴しいことだと思います。そうしたら、きっと日本もなかなかいい国だなぁって思ってくれることでしょう。
10月14日
今日は、革命記念日でお休みで、街は人で溢れていた。主要な建物はクリスマスみたいな電球で飾りたてられているし、タハリール広場ではジャンビーアダンスなんかやっちゃっててえらく人垣ができていたんだけど、見ているのは男性だけなんでちらっとだけ覗いて帰ってきてしまった。私も思わず?ここの更新をしようって思い立ち書いていますけど、ここんとこ毎日更新してるなぁ〜。エライ、エライ(←誰も褒めてくれないので自画自賛)ところで、最近、『アイワ〜=YES』って言葉がとっても気に入っているんです。なぜ今さら、気に入っているのか判らないけれど、なぜか、とっても好きなんですよね。英語の会話なんかの合間にも思わず、『アイワァ〜』って言ってしまう。特にアラブ人が喋る『アイワァ〜(アとワァにアクセント)』が大好き。
久しぶりにじゅんこ2のたわごとを読んでみたらぁ〜、「トルコ人って嫉妬深い」ってことでしたけど、まさにアラブ人もそうなんですよぉ〜!じゅんこ2!私も『アラブ人の傾向』について書いてみたいと思います。
アラブ人全体かどうかは判らんけど少なくてもイエメン人は、トルコと同じく、老若男女、嫉妬深い。例えば、女の子同士だって、『ねぇ、ジュンキー(なぜか、じゅんこと発音できなくてジュンキーって言われることが多いのだ)私と妹のどっちが好き?』とか、その子のお母さん同士(お母さんが2人いる家庭、つまり、1夫多妻)でも『私とこっちとどっちが好き?』だの、子供でも『オレとこいつとどっちが好き?』って聞かれてしまうことが多いのだ。本人を目の前にして、『こっちの方が好き』だなんて言えないし、こういう時困ってしまう。
それに、友達の家に遊びにいくと、大家族の家なんかはた〜いへん!男の子の部屋に行くと、今度は女の子の部屋へ来いと言われ、更に、おばさん達が集まっている部屋に顔を出せと言われ、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりで大忙し。朝遊びに行って、夜帰ってくるころにはもう、ぐったりしてしまう。普通でさえこうなんだから、ましてや、男女関係があったらものすご〜いことになりそうだなぁ。まぁ、イエメニにとっては結婚前のおつきあいってできないはずだけれど、結婚後のカップルは、ダッバーブに乗っていても奥さんを他の男に少しでも近づけたくないのか、必ず、隣に男性が座ってガードしているし、例えば2組ずつのカップルで車に乗った場合も、男性2人が前の座席に座り、女性2人は後ろの座席に座るらしいし。
それに、イエメンでも買い物は男の仕事だけど、これって、男がいっぱい集まるスークなんかに女性を行かせたら心配で仕方が無いから〜って心理からきているじゃないかと思う。男ばっかりのスークで一人私が混じって買い物なんかして、重い買い物袋を両手に持って帰る横を男性が重い荷物を両手に沢山かかえて歩いている姿をみて、何だか私って場違い〜って思うこともあります。それに私を見る男性達に「あんなに荷物かかえて、かわいそ〜」って目で見られるのもちょっと悲しくなる、今日この頃っす。
私本人は、嫉妬されるのってきっと結構好きなんじゃないかって思います。嫉妬されないよりもされた方がいいもん。まぁ、度合にもよるけど。あからさまに嫉妬されるのって結構新鮮かもしれない。別に彼氏でもないのに友達の車に乗っていて、誰か他の男の子の友達に会ったりして『元気?』とか会話したりすると、『ど〜してアイツを知ってるんだ???』って結構なイキオイで聞かれたりもするから困ってしまうけど。
じゅんこ2も言っていたけど、嫉妬だけじゃなくて、こういう人間の持つ感情をあからさまにする、人間臭いアラブ人って観察しているととっても面白い。だからじゅんこ2の言いたいことよ〜く判りますです。隣人のとこの女の子のサーラ(8歳)だって、『ジュンキーのことが大好き!!』って面と向かって言うし、会うと投げキッスまで送ってくれる、とてもカワイイ子。私のまっすぐな髪に憧れているみたいで、私は前髪を降ろしているんだけど、
『前髪をジュンキーみたくした〜い』とお母さんに泣いて頼んで、ついに前髪を切ったんだけど、アラブ人ってクルクル頭だからど〜にも私のよ〜にならなくて『同じじゃな〜い!』って泣いていた。
あ、それからビックリしたのが、じゅんこ2のたわごとで『タマーム(OK)』って言葉がでてきたこと!!これってまさにアラビア語でも同じなんですよぉ〜!じゅんこ2!!いやはや、トルコ語とアラビア語の同じ言葉、探せばまだまだあるかもしれないなぁ〜。
10月13日
例の「サブリ」から電話があり、もう一度話合いたいとのこと。それで、また会いに行ってきたけど、いきなり態度をがらりと変えていた。『50%しか返さないって言ったのは、自分の誤解だった。授業料も家賃も全てincludeして払っていたと思っていたから・・・』などと、語尾を濁しておった。ふざけんじゃないわよって思ったけれど、彼の言い分をおとなしく聞いていた。頭にきて叫びあっても意味がないと思い、極力、落ち着いて話を聞き、落ち着いて話すようにしようと心に決めて話し合いに臨んだのです。
私としてはこの際、お金の問題というよりも彼の人格の問題の方で頭にきていたので、お金が戻らなかったら、それでもいいけど、とにかくサブリに対しての自分の言い分を伝えたいという一心でした。
『とにかく、君の家のもともとのオーナーがヒドイ奴で(おまえの方がよっぽどヒドイじゃんって思ったけど)、その人と問題が沢山あるから、その人からもう家を借りたくないんだ。だから、君が引っ越ししたいなら、その方が都合がいい。』と言っていた。ふ〜ん、結局は、自分の都合のいい方へ話を持っていきたいだけなのねって思ったので、
『日本大使館に行って、あなたのことを話してきました。大使館の方ではそういうことはナンセンスであり、そういう経営は外国では通用しない。だから、全額返すべきである。と言っていましたよ。』って言い、それから『あなたのそういう行いは学生の間でもいろいろ聞こえてきているし、実際に私もアメリカ人やらイギリス人から、あなたには気をつけなさいってアドバイスを何度もされました。これはかなり学生の間のみならず、先生の間でも有名ですよ。
大体において、授業料も家賃もすべて含まれていたからという誤解で済むんですか??もし、私とそういう話し合いをしたいなら前もって領収書とかを調べるのが常なんじゃないですか?お金に関することが自分の思い違いで済まされることなのですか??それに、大家のおばさんとのもめごとは私には一切関係ないことだし、
あなたは彼女に月100ドル払っているということは、彼女がウソをついている、実はもっと払っているなどとって言っていたけど、どうして彼女がそんなウソを私につかなければならないのですか?そんなことは全然彼女にとっても私にとっても意味がないことで、彼女がウソツキよばわりされる理由はないと思います。それよりも、あなたの方がウソツキなんじゃないんですか??大体、私が何度も家の問題のリクエストを言ったにもかかわらず、何もしてしなかったのは、私の要求を自分は一切聞いていなかったからって言っていましたよね?私にはそれは信じられません。私の家を実際にあなただって点検しにきたし、その後に2回点検しにきたのもあなたのお兄さんでしょう?聞いていなかったんじゃなくて、聞きたくなかっただけなんじゃないですか?それに、あなたが書いていた私の家のリクエストの紙はどこにやったんですか?私の目の前で書き込んでいたから私だって覚えています。そこまでしているのにシラを切り通すなんて、私は耳を疑ってしまいます。
始めに全額を払った時点ではあなたのことを信用していたからであって、今はもう信頼できませんね。』と淡々と言いました。
今まで、家の問題のリクエストをしても結局何もしてくれる気配がないから私もがまんしていたけれど、いいかげん堪忍袋の緒が切れたし、サブリは私が何も言わないから、それでいいかって思っていたようです。だから、私がここにきて一気にまくしたてているのに驚いていたみたい。コイツは日本人だからあまり文句を言わない奴だってナメラレていたに違いないです。
だって、『文句があるならどうしてその時に言わなかった。だから自分は知らなかったんだ。自分は忙しいし、そういうことをいちいち聞いている暇がないから』などとほざくので
『言ったけれど聞いてくれなかったのは、あなたの方でしょう??それに忙しいのは判るけれど、あなたが私の大家なんだから、いくら忙しくても私に対しての責任を持つべきで、私が頼んだリクエストをチェックする暇があなた自身がないとしても、誰かに聞いて貰うとかできたんじゃないですか?それをしなかったということは、あなたは聞いていなかったのじゃなくて聞きたくなかったという証明じゃないですか?それとも私があなたに聞かなかったからといって、その責任は私にあるとでも言いたいのですか?あなたはお金さえ貰ってしまえばその後のことは知らないって思うタイプなのですか?』となめたらあかんぜよって感じでさんざん言ってやりました。
そ〜したら、さすがのサブリも話し合いが終わった頃にはぐったりしていた。
日本人だと思ってなめてるからよ!
それで、結局、全額返すということになったのだけど、『あなたの口先では信用できないから、全額返すという旨をキチンと文書にして欲しい。』と頼んでそれも了解させました。
ということでこの件はこのままでいけば丸くおさまりそうですが、サブリのことだから、その文書を書かせるまでは信用できませんね。
それからこの件に関してアドバイスをいただいた方々、ありがとうございました〜〜!!大変助かりましたし、物事を冷静に考えることができました。ホントにありがとうございました〜!!
それにこの件でイエメンが嫌いにはならないと思います。こういうのがイエメン人のやり方だなんて一人だけで決められないもんね。だって、イエメン人にこの話をすると、決まって『ハラーム!!(禁止されていること)』だって言っていたし。イエメン人からみてもこの感覚はやっぱりオカシイんだと思っています。日本人にだっていい人も悪い人もいるよ〜に、イエメン人にだって、いい人もいれば悪い人もいると思うし、特にサブリがその中でも群を抜いていたんだと思っています。これから家を借りる際にとっても参考になった一件だったなぁって思っていま〜す。
10月12日
昨日、タクシーに乗ったら、タクシーの兄ちゃんにいきなりプロポーズされてしまった。家の前についたら、いきなり『君が好きだから、結婚したい。家庭を作って子供を作ろう!明日の朝9時に迎えに来るから』などとのたまわっている目が結構真剣だ。ぎゃ〜、何なんじゃ〜!こやつはイキナリ!!って思ったので『イヤだよ〜ん』と言い残し、さっさとタクシーから降りて家に駆けこんでしまった。いやはや、今までイキナリプロポーズなんてされたことなかったから、ビビりました。何なんでしょ〜???
日本トルコ協会の素敵な健さんのお友達でもあり、ぬわんと、在サウジ日本大使館および日本人会のレセプションでも私がお会いしたことがあったという事実が判明した(なっげ〜前置きだぁ〜)日本貿易会の理事・広報部長という肩書きをもつ吉成さんから、『これからの時代は世界を広く見聞し欧米諸国とは異なる,人間としての原点とその感動を改めてかみしめる体験は極めて大切でありイエ−メンはその意味で最適の国の一つであると確信致します』というメールとともに『先々の飛躍を夢に託しつつ,砂漠に蒔こう一粒の種』という素敵な一句まで送っていただきました。ありがとうございました〜。サウジでは、お世話になりました〜。あの時にお会いして写真まで一緒に撮った仲の吉成さん!HPを通じてまた、再会(?)できるとは何だか感激で〜す!
サブリのことに切れていて、ちょっと書くのを忘れていたことを書きたいと思います。
アデンからは車で帰ってきたんだけど、その道中、北東の方で前日に降った大雨がアデンからサナアに帰る道のりで7箇所もワジ(普段は枯れ河になっているんだけど、雨が降ると河になる)になっていて、しかも、大洪水ジョ〜タイでタクシーやらダンプやら何十台も列になって立ち往生。みんな車から降りて、はたしてこの河を無事に渡り切れるかどうか相談しているので、次々に車がその河の手前でストップ。そのうち、その中で勇気があるものが渡る決心をして、そろそろと河に入っていく。他の人達はみんなそっと様子をうかがっている。河は大雨の影響でかなりの勢いがあり、ランドクルーザーなんかは車体が高いので結構楽に通り抜けれるけれど、普通の車体の車は途中でエンジンに水がはいり、止まってしまう。そ〜すると、地元のガキも心得ていてここぞとばかりに稼ぎにやってくる。エンジントラブルを直して50リヤルの稼ぎ。う〜ん、たくましい。
そんなこんなで私が乗った車も次々と河をクリアーしていった。何箇所もクリアーしていったとき、あわや、今日はアデンに引き返しか〜と思わせるぐらいの大きな河にぶつかってしまった。今まで以上に車が立ち往生して、みんな車から降りてわいわいがやがや相談している。何ごとかと思って、私も車を降りて見ると〜!ぬわんと、その河の途中にランクルが1台横転していて、さらにもう一台も流れの早いところにはまってしまい、しかも中にはまだ人が2人乗っていた。このまま流れが収まらなければ今にも横転しそうな勢いで、みんなハラハラしながら相談している。ぎゃ〜、このままじゃ流されちゃうよぉ〜、誰か〜〜!!
そこに、一人の勇気あるおじさんがロープを取り出して自分の車に固く結びつけ、もう一人が車を運転して河の中に入って、おじさんが車からロープを投げ、河のど真ん中で立ち往生している車に乗っている人に投げた。しかし、1度目は失敗。再びロープを投げるおじさん。今度はうまく届き、乗っている男性の元に届いた。そして、その男性はそのロープでみごとに車を脱出。次の人も脱出成功!!みんな周りで見ていた人も拍手喝采で、見ていた私まで感激してしまった。
実際にイエメンでは雨に対する対策がなされていないため、こういうことは日常茶飯事なのであるが、まるでテレビで見ているよ〜なアメリカのレスキューみたいな脱出劇を目のあたりで見てホントに感動してしまった。アメリカじゃ〜レスキューだけど、これはホントにその辺のおじさんが助け出したんであって、そこにまた感動してしまった。おじさん!よくやったぜ〜!
その脱出劇をきっかけに結局みんな河を渡り、私も無事にサナアまで帰ってこれたのでした。あ〜、良かった〜。でも、政府はこの対策をなんとかしなければならないだろうな〜って思った。だって、この事件で彼等は車を失ってしまっただろうし、大雨が降る度にこれでは地元の人もたまんないでしょ〜。それに今回は人命は失われなかったけれど、いつ誰が犠牲になるかわかったもんじゃないよ。このすごさは。
10月7日
今週から、学校が新しくはじまったのだけど、普通、学生は2ヵ月半を周期として帰ってしまうので、クラスメイトのスイス人のリズはスイスに帰ってしまった。そして新しいクラスメイトはぬわんと、5人のイギリス人のナイスガイばかり。私はその中で紅一点なんですよぉ〜、ほほほ〜。
な〜んて、のんきなことを言っている場合じゃないっす。
私は今、私の学校のYemen Language Centerのオーナー兼大家の「サブリ」に戦いを挑んでいるのです!!今、ヒジョ〜に怒って一人で身悶えしているよ〜な状態っす。どうしてかっていうと、私が今、住んでいる家から引っ越ししたいって言ったことから始まりました。ちょっと話がややこしいし、私もこういうことを書くのはイヤだけど、今まで平和に暮らしていたこのイエメンであまりに腹がたつことなんで書かせていただきやす。許してね〜!
今の私の家はもともと私の隣人の叔母さんの持ち物で、その人のお父さんが亡くなったので、その娘であるそのおばさんが私の家を引き継いだんです。それで、そのおばさんには偶然、結婚式で会って、私の家の持ち主だって判ったんだけど、そのおばさんが言うには、私の家をサブリには月100ドルで貸しているということ、私がサブリに払っているのは月200ドル。つまりサブリのアホやろ〜は懐に月100ドルずつ入れているというわけだ。しかも1年契約として、最初に一年間分の家賃を払ってほしいと言われたので、非常に素直な私はもう7月に2400ドル払ったんです。ここで、私が払ってしまったのが悪いんだけど、払えっていう契約書を渡されたら普通払うもんだと思っていた。それが甘かったのじゃ〜!!
それで、サブリが言うには、そのおばさんとの間で問題が沢山あるとのこと。その問題ってのが、私が引っ越す前に家を修理した代金をそのおばさんが払ってくれないとのこと。だから、これ以上、そのおばさんから家を借りたくないので、もし、私が引っ越ししたいのなら、その方がいいというわけ。
だから、私は、『今の家は隣人とも仲良くなったしいいところもあるけれど、カーペットも変えてくれていない(未だにダニにやられている)、洗濯機も気に入らないし(異常に古くて使えない)、整備したって割には、屋上からすごい量の雨漏りもして、ノートも教科書もぐちゃぐちゃになったし、屋上のカギもまだつけてくれていないから治安が良くないから引っ越ししたいと思っているけれど、引っ越ししたら残りの家賃を返してくれるのか?』と聞いみた。サブリが私が何度も交渉してこれらの事項を早急に解決してくれるよ〜に頼んでいたにも関わらず、3ヵ月たっても未だに何もしてくれていないことに一番頭にきていたので、もうこれ以上サブリなんかにお金なんか払いたくないっていうのが一番の理由だったんだけど、そこまでは言わないでおいた。
そ〜したら、ぬわんと『それは君の側の理由(It's your faultとまでいいおった)だから、全額は返せない。返すとしても50%だ』などとぬかすので、頭にきて、『あなたとおばさんの家の問題は私の問題じゃないし、私が何回も(今まで3回も)ここをこうしてくれって言っていたのに聞き入れてくれなかったのはあなたの上じゃないか、だから、私が引っ越すのはyour fault だ、だから全額返すべきだ』と言ってやった。
そ〜したら『でも、引っ越しする前に家を改装した費用もあるし(君が引っ越すから家を改装したのだから)、その代金を貰わないとイケナイ。だから、50%しか返せない』って言い出したので、あきれたと同時に怒りが頂点に達して、『それは、あなたが家を私に貸すって提案したのだから、家をキチンと整備して
から私に貸すのはあたりまえだ、その代金も私が払う義務はないし、住んでみたら全然準備されていなかったから、私がどうして払わなくてはイケナイのか??』って言いました。
そうしたら、『引っ越ししたいといいだしたのは君の都合なんだから、君が払うべきだ』の一点張り。う〜ん、そういうのってアリなわけ〜〜???
でも、そこまで話して、授業の時間がきたので、この話し合いは途中で中断となった。さて、それ以降の話合いは後に持ち越しになったんだけど、こういうのってアリ??って思いました。だって、どう考えても私は間違っていないと思うし。でも、どうしたらいいのか判らない。私は私の主張をハッキリ述べていくしかないと思っています。さて、ど〜なることやら自分でも楽しみです。それじゃ〜、ちょっとこの問題で忙しくなるかもしれないっすが、その後の展開をお楽しみに〜!!
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