7月30日
じゅんさんから『たまたま買った週刊アスキーで、純子さんのHPのことを知って覗いてみました。圧倒的な情報量と体験談の説得力。充実のHPですね。イエメンに関する情報は、いままで「もうひとつのアラビア」や地球の歩き方しかなかったので、感激ものです。僕も、5年前、一週間ほどイエメンを旅行しました。法政大学出版から出ている「秘境アラビア探検史」を読んで、無性にアラブ世界を、特にその中でも、特にコアとなる「幸福のアラビア」を見たくなったのです』
というメールをいただきました。週刊アスキー見てくれたんですね!ありがと〜!
5年も前にイエメンに行かれたとは、先輩じゃないですか!それにしてもその法政大学出版から出ている「秘境アラビア探検史」とやら、私も読んでみたいでーす!
じゅんこ2のジュンコのトルコへ行こう!のHPが今日でおしまいになってしまいます。実に残念ですね。じゅんこ2!さらばじゃ〜〜!!
そして新しくリンクのページに登場するのが、アラビア純子繋がりでもある ねこさんのNeko's Small WorldのHPです。
タイが大好きなねこさんですが、イエメンに行き、そして私と出会いました。
彼の裏ページはタイ語が踊る、トップページとのギャップが大きい妙にカワイイページとなってます(実際にねこさんを知っているだけに笑えるのだ)が、そこには、彼の本音が書かれてあり、彼本人からは想像できない結構キツいことも書かれてあるけど、ウンウンと唸らされるものがあります!
見てみたいぜ〜ってな方はリンクのページからど〜ぞ!
ちょっと古い話になるけど、友達のファリスが大統領秘書として、大統領のサーレハと一緒に、日本にも来日した。
彼いわく、「東京はまるでおとぎの国みたいだった」と言う。そして帝国ホテルのスイートに泊まったのも感激したみたい。カーテンが自動で開くよ〜になっていたと言って驚いていた。正味3日しか日本に滞在できなかったけど、すごいインパクトをもって帰国したみたい。
このファリスとはイエメンで学校の帰り道、偶然に出会ったのだ。もうかれこれ、半年以上前の話しだ。彼は私のことをイエメンの写真を撮影している日本人と勘違いをして話しかけてきた。
私がお店で野菜やらなにやら買い物をしていたとき、『あっ、カメラマンの方ですよね?』と。『は??』と思っていると『あ、人違いかな?とにかく、自分は新聞社で働いているから何かあったら電話して』とだけ言い残して去ってしまった。
でも、そんな見ず知らずの人になんて電話することもなく日は過ぎ去っていった。
そして、彼とまた偶然に再会したのはあるレストランでだった。
その時、日本からイエメンに来たエルビスさんと一緒にイエメニレストランでイエメニ料理を堪能していた。隣に3人組みのイエメニが座った。でも私たちは食べるのに忙しくて最初はお話しもしていなかった。 食べ終わって、さぁ、ネスカフェ(イエメンでは普通のコーヒーを飲めるところは少ない。コーヒーとただ単に言えばイコール、インスタントのネスカフェなのだ。これはアラブ全般で言えることじゃないかな。)でも、ってことで、食後のコーヒーを飲みながら、自然とその隣のイエメニ達と話をすることに。「イエメンで何しているの?」とか普通の会話をしている最中、突然、彼の顔に見覚えがあるような気がした。そうだ、この人はあの学校の帰り道に私に名刺を置いて去っていった人だ!当然ファリスの方も私のことを覚えていた。
そっからは話がトントン拍子に進み、私とエルビスさんは彼の車でタハリールまで送ってもらうことになった。それがキッカケで、彼とは今はお友達だ。
イエメンってほんっと狭いんだわ〜〜。
そして、彼とお友達になったことで、彼の奥さんも紹介してもらった。奥さんは小柄だけどかなりの美人で、ファリスをとっても愛している。彼等はイエメンでは稀にみる恋愛結婚なのだ。
彼女とは、一緒に料理を作ったり、家に泊まったり、イエメニ女性についていろいろと聞くことができて私もすごく嬉しい。それに彼女は典型的なイエメニ女性の部分も持ち合わせているけど、そうじゃない部分もあるのでそういうのを見るのも楽しい。
次回はこの「ファリスの美人な奥さん」についてお伝えしま〜す。
7月22日
今日はお知らせだけで〜す。
今週発売の週刊アスキーというパソコン雑誌にこのアラビア純子のお部屋が紹介されました〜!
うひょ〜、雑誌に載せていただくなんてこと初めてなんで、嬉しいでーす。
週刊アスキーさん、ありがとうございました〜!
7月17日
最近、すごーい雨ばっかり降って湿気が多くてイヤになっちまう。イエメンは湿気が殆どなく過ごしやすかったな〜と思う今日このごろっす。
さて、ふみさんからこんな質問メールをいただきました。
『私は今大学の授業でサウジについて発表する為いろいろ調べているのですが、文献などでもなかなかわからない事があって困っています。
それは、「サウジでは女性の自転車・車の運転が禁じられているのか、それともそれらに乗る事自体が禁じられているのか」ということです。日常生活で車に乗れないというのはあんまりじゃないかなーとは
思うのですが、自転車の方は見当がつきません。本によって内容がばらばらで真相がどうなのか気になりますし、ぜひ発表でも扱いたい事なので、もしご存知でしたら教えてください』
う〜ん、サウジ女性が自動車の運転が禁じられているというのは、有名だけど、自転車は・・・わからんな〜、聞いたこともないです。
イエメンでも女性は自転車には乗りませんが、禁止はされていませんが、それはアイブ(恥ずかしいとされていること)だからです。だからサウジでも禁止はされていないけど、アイブだから乗らないだけ
なんじゃないでしょうか?考えてみれば、アバーヤを着て自転車には乗りにくいし、自転車は男性が乗るものという考えですね〜。
この質問についてご存じの方!ぜひぜひ、メールにてお知らせくださいませ〜!
それから、ゆうこさんからは、『メールのお返事を有り難うございました。有名人とお友達になったようでとても嬉しいです。「地球の歩き方」HPに色々な個人旅行の達人のホームページがリンクされていて格付けがされているのですが、純子さんのHPが一番トップの3★を飾っているのはご存知ですか?それを見て覗いている人は多いと思いますよ。欧米やワイハの情報を提供している人は殆ど3★ですが、それ以外は殆どが1つか多くても2つ・・・スゴイ快挙ですよ!おめでとうございます!にしても、誰もが見てもやっぱり面白いんでしょうね』というメールをいただきました。
そ〜なんですか?いやぁ〜、それは知りませんでした。教えてくれてありがと〜!早速、見てみることにしますね!
今日は、ジンの話でも書きませう。
タイズにジンが出没するという家があるという。このジンというのは、アラブで古くから信じられてきた霊、つまりオバケとか幽霊である。アラビア語で「マジュヌーン」というのは「気が狂った」という意味だけど、
この「ジン」が語源であり、「ジンにとりつかれた」という意味なのである。
タイズのある村に、今では朽ち果てた家があるらしい。そこの主人の男性は、ジンにとりつかれて気が狂ってしまい、精神病院に入れられた。それ以降、そこの家からは声が聞こえたり、実際にジンを見たという人もいるらしく、誰も近づかない。というウワサはみんな知っているようだ。
この話は学校の先生のマハーが教えてくれたのだが、それを聞いたクラスメートだったイギリス人達はその話を笑いとばした。
『せんせ〜、そんなの単なるウワサでしょ?』などと言っても、当のマハーは真剣な面持ちで
『でも、絶対にジンはいるのよ!声を聞いた人だっているんだから!』ってガンとして意見を曲げない。
そして、『声を聞いたってさ〜、それがジンだとは限らないじゃない?』って言われていたけど、マハーは断固として『だって、いるんだもん』の一点張りである。
イエメニ達、特に女性はこの「ジン」をすごく信じている。おそらく、かのコーランにもジンに関する記述があるからだろうが、かなり信じている様子なのだ。
そして生徒一人一人に『あなたは信じる?』と尋ねる有様で、イギリス人達は少々うんざりしてきた。
そして別の女性の先生に
『マハーがさ〜、ジンが存在するって言い張るんだよ!』とグチったのだが、その女性の先生も真面目な顔つきで『あたりまえよ。ジンはいるのよ』って言われていた。
それほど、イエメンではジンの存在を信じている人々が多いのだ。他のアラブじゃど〜なんだろう??
7月6日
いや〜、忙しさにかまけてすっかりサボってましたが、いかがお過ごしですか?
日本に帰って来たら、浦島太郎ほどじゃないけど、結構ビックリしたのが、女の子も男の子もみーんな同じに見えるんですよね〜。みんな同じ髪形に同じ服装。う〜ん、外国人から見た日本人ってみんな同じに見えるそうだけど、こういうことを言うのかな?って思いました。
それに、イエメンで流行っていると聞いたダンゴ3兄弟なんてすたれているし、もう、日本は流行り廃りが急激ですね。でも、なすびは生き残っていたのにはビックリ。
そうそう、それに、今さらながらラテンが今流行っているそ〜じゃないですか。ラテンのノリがいいとかで。もちろん、ダンスとかも流行っているのかな?う〜ん、次はきっとアラビックでしょ〜。ラテンもノリがいいけれど、アラブ音楽だってノリがいい!それに、ダンスだってセクシ〜だから、きっとウケること間違いない!!って思うんだけど。実際にあのヘンナだって、アレッポ石鹸だってひそかなブームを巻き起こしているみたいだし。
それからお知らせでございます。
ここのページにもよく登場していたあのじゅんこ2のHPジュンコのトルコへ行こう!が7月いっぱいで終了になります。今まで楽しい話を聞かせてくれてど〜もありがとう!感謝とともに私としてはとっても残念ですが、いつかまたどっかで楽しいお話し聞かせてください。私のHPに関しても今までイロイロとお世話になり、本当にありがとう。そしてまた会ってベリーダンス踊ろうね!!
さて、私はちょっと日本にいることになりそうですが(また戻るけど)、イエメン時代に書き残したことがいっぱいあるんですよね。だから、これからしばらくは、イエメンの書き残したことなんかを書いていきたいと思います!
イエメニ女性にも売春している人がいる!ってのを発見したのは、イエメン滞在も半年を過ぎてからだった。
実際に売春宿はないようだけど(以前はあったらしい)、通りを歩いていて声をかけられるのを待っている女性もいるらしい。こんなことはイエメンに最初にきたときから聞いていたけれど、実際にこの目でみるまでは信じ難い。
それが、見てしまったのだ!
彼女の名前はライラ。最初に会ったのはイエメンでもおしゃれなプレイスとされているアイスクリーム屋だった。2階席は女性用なのでいつもその店には大学生らしき女性の集団やカップルやファミリーなんかがアイスクリームをうれしそうにほおばっている。
そこにいる多くの女性は顔を覆うニカーブをつけていて、つけていないとすれば大学生の女性が多い。しかしライラは髪を金髪に染め、イエメニ女性では珍しいショートカットでまんまるの目のカワイイ顔をしているが、第一印象はまさしくすれっからしといった感じ。アバーヤは着ているのだが、被っていたヒジャーブは脱ぎ捨てて、髪を露出しているなんてことはイエメニ女性では初めて見た。そして、イエメニ女性はあまり持っていない携帯電話でしきりに誰かに電話をしている。
彼女と一緒に座っていた女性も同じような感じだ。
2人でいろんなところに電話をかけながらひそひそ話し合っている。私はこの2人を見て、『あ、この人達がウワサに聞く人達なんじゃないのかな〜?』って漠然と思っていた。
そして、2ヵ月ほど過ぎたころ、イエメンでも5つ星のホテルで学校の友達とパーティーをやったときのことである。そこの場所はイエメンでも治外法権的な場所で、フィリピンダンサーがミニスカートをはいて歌って踊るパフォーマンスを見せてくれるのだ。
こんな場所には、普通のイエメニは来ない(というか来れない)。いるとすれば、成金のイエメニ達だ。
そしてそこに彼女がいた。
アバーヤもヒジャーブも脱いで長い丈のワンピースを着ている。イエメニ男性と一緒のテーブルだったのに、学校の友達のイギリス人のゲヴィンにやたらと色眼鏡を使っている。ゲヴィンも満更じゃないようだ。そしてゲヴィンがタバコを吸いにロビーに行った隙にライラがゲヴィンのところに来て、自己紹介をし、自分の携帯の電話番号を渡して、ゲヴィンの電話も住んでいる場所まで聞き出して去って行った。
日本じゃこんなことは日常茶飯事だけど、イエメンじゃ〜、そりゃ、珍しい。つまり、これはまさしく『いつでも電話して。そうしたらお会いするわ』という意味なのである。
ゲヴィンも満更じゃなかったみたいだけど、さすがにライラに自分から電話するのははばかれたらしい。そうこうしていたら、ライラの方からゲヴィンに電話がかかってきて、ゲヴィンが不在だったので、学校の寮にまで訪ねてきたのだ。
やっぱりいるのね、イエメンにも。
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