純子のお部屋


9月26日

19日付けの日記に対して、いろいろなご意見をいただいいてありがとうございました〜!

ねこさんは、
ねこさんのHPで『 友人のアラビア純子さんが9月19日付の「純子のお部屋」で、日本の報道について苦言を述べている。その通りだと思う。日本の大新聞は、こぞって(良く調べもしないで)外国メディア(とくに欧米)に右へ倣えをしている。テレビもひどい。欧米偏重はもちろんだが、ワイドショーのなんと下品なこと。最近はサッチーとミッチーの騒動にまいあさ電波が乗っ取られていたが、テレビ朝日を筆頭にした、その報道の品格のなさ、まだ有罪が確定してもいない人間を「あの人は害悪を撒き散らしている」と寄ってたかってコキ下ろすお抱え文化人のバカバカしさと傲慢さ、それを見て署名なんかを送ってしまう主婦どもの浅はかさには、怒りを通り越して、「こんな連中が偉そうにしている国だから、金髪顔黒 厚底サンダルのパーな連中が大量発生するんだ」と、情けなくなってしまうのだった』というご意見を述べていました。

それから、たかさんからは、
『イエメンのCITY CENTERでの爆発事件に関して「British Ambassador Vic Henderson said the Turkish Embassy and the Frenchambassador's residencesustained "an enormous amount of damage."But no one was hurt in the blast, he said.」って書いてあったので毎日新聞の報道は間違っていると思います』と、

そして、ひろみさんからは、
『9/19付けの純子のお部屋を読みました。あの一連の事件は私も”イスラム過激派”と言われる人たちが起こしたテロなのだと新聞やTVの報道で聞いたことを鵜呑みにしていました。爆破事件がおこると、まずは”イスラム過激派による犯行”といわれることにとても哀しく思っています。仮にイスラム過激派の反抗であったとしてもそれとイスラームという宗教と関連ずけられて西欧からの誤解をまねいてしまいます。私はアメリカが好きなんですけど、確かに彼らの望む報道や情報操作に自分が毒されてしまっていることや、彼らの望むイスラーム世界やイスラームに対するイメージに影響されることなくいたいと思います。全くどの報道を信じればよいのか、全く私もわかりません。誤報が確認されたのなら、少なくとも謝罪文と訂正をいれるべきです。人に情報を伝える事を職業としているのなら、フェアーであるべきです』とのメールをいただきました。
他にもえみさん美由紀さん ご意見をありがとう〜〜!とっても嬉しいです。

さて、堅苦しいことは、この辺にして〜、
あなたは、『ベイブ』という映画を観たことがありますか?

私はこの映画が大のお気に入り。まったくもってアメリカらしい単純な映画だし、動物にやらせているっていう点では、あまりこの手の映画は好きじゃないけど、ベイブのかわいすぎるしぐさに愛らしささえ覚えてしまうのである。
これはブタの赤ちゃんがある農場に連れられてきて、そこで「牧羊犬」ならぬ、「牧羊ブタ」として大活躍するという話なのであるが、何だかカワイすぎるのである。特に私はジングルベルを歌うシーンが好き。

どうも、私はこのテの「卑下されても一生懸命頑張っている姿」に弱いのである。
まぁ、それで、このベイブは、今まであまり着目されておらず、汚い動物として扱われていたブタがこんなにかわいかったのか!と思わせるのもこの映画の新鮮なところだと思う。今までの動物モノは、だまっていてもカワイイ犬や猫なんかが多かったから。

私はぜひ、アラブ人にこの映画を観せてみたい!と思っている。
大抵のアラブ人はブタという言葉を聞いただけで、「ぐえ〜」といった表情をするし、おそらくブタがどんな格好をしているのかも見たことがないから詳しく知らないのかもしれない。
イエメンには、ブタはどこにもいないし、肉屋でだってもちろん売っていない。絵でさえ見かけたこともない。

だからこそ、何の先入観もなくベイブを観せて感想を聞いてみたい。



9月19日

いやはや、ボヤボヤしているうちにもう9月です。月日がたつのは早いな〜と実感している今日この頃ですが、私は今、納得がいかないことがあります。
それは、日本のメディアに対してです。 ご存じの方も多いと思いますが、『8月28日にイエメンで大規模な爆弾テロが発生!! 』というニュースが報道されました。

私はたまたまテレビをみていてこのニュースを知ったのですが、そのニュースでははっきりと「爆弾テロが発生しました」と伝えていました。

しかし、この一件はテロでもなんでもなく、サナアの私もよく利用していたシティセンターというスーパーマーケットが爆破したんですが、これは、ここの経営者が300万ドルという保険金目当てに自らスーパーマーケットを爆破したということが判明しました。

つまり、テロでも何でもなかったのですが、ヒドイ報道になると毎日新聞は、『トルコ大使館とフランス大使館が爆破された』などというどこからこうなるの??という嘘八百の報道をしました。 その後、少なくても私はこの報道が間違いであったというニュースは耳にしていません...。 今回の一件に限らず、私は常々思っていたけれど、私はアラブ人でもないし、ムスリムでもないから、こんなことを言うのはおこがましいのかもしれない。

イスラーム世界で何かが起こるとすぐに「イスラム過激派が何かした」とか「テロに違いない」などと決めつける傾向にあると思う。これは欧米の価値観が絶対正しいのだという思考回路によるものだと思うけれど、何が正しくて、何が間違っているという判断は、だれができるでしょう??
例えば、私がイエメンの学校の女性の先生とテロの話をしていたとき、私があまり深く考えずに「南ノバノンのヒズボラは、テロリストって考えられているけど?」って聞いてみたとき、彼女の目がキッとなって、 『ヒズボラはテロ集団じゃないわ!そう考えているのはアメリカでしょう??』と語気も荒くなったとき、 私はアメリカの考えをそのまま鵜呑みにしてしまってテロの集団だと思い込んでいる自分を悟った。

真実って何なんでしょう?? 常識って何なんだろう?だれが決めたんだろう??

今回の間違った報道が示すように、日本の報道が必ずしも正しいとは言えないということは、何を信じればいいのか判らない。
でも、少なくても無責任な報道は慎んでもらいたいと思う。


前のがみたいよ〜ってな方は こっち