
日本トゥースフレンドリー協会について

日本トゥースフレンドリー協会は,1993年10月,Toothfriendly Sweets International の趣旨に基づき,日本の口腔保健の推進を目的に発足した非営利団体です. この目的を達成するために,「食べてから30分以内に歯垢の pH を 5.7 以下に低下させないお菓子」,すなわち,むし歯のことを気にせず安心して楽しめるお菓子に「歯に信頼」マークをつけることを認定し,むし歯のメカニズム並びに「歯に信頼」マークも持つ意味の啓蒙活動を通じ,日本におけるむし歯の発生の減少に寄与するものです. この協会は特定団体との結びつきを避けるために,学識経験者,歯科医師会関連団体,各種歯科学会の代表などの専門家で運営され,企業の代表は理事の半分以下に定められています.
「歯に信頼」マークとは?
むし歯になりにくいお菓子の選択は,むし歯予防の第一歩です. そこで,日本トゥースフレンドリー協会では,「食べてから30分以内に歯垢の pH を 5.7 以下に低下させないもの」つまり食べてもむし歯になる危険ゾーンにならないお菓子を認定し,「歯に信頼」マーク(右図)を与えています.
原材料の一部の効果をうたうのではなく,最終製品として Toothfriendly Sweets International 指定機関での厳しい試験を通過したお菓子にだけ,このマークがつけられています.
「歯に信頼」マークのついたお菓子は,子供からおとなまで,むし歯のことを気にせず安心して楽しめるお菓子なのです.
協会発足の背景
スイスでは,1969年に「内極電極法」により pH を 5.7 以下に低下させないお菓子に「Nice for tooth」と表示できる法規が設定されました.これがきっかけで1982年にはスイスに非営利団体 トゥースフレンドリー協会が発足し,この理論及び法規に基づく啓蒙活動を通じて,児童及び消費者に口腔衛生教育を幅広く行い大成功をおさめました.
このとき,”傘で身を守っている歯”=「歯に信頼」マーク(日本での呼称)が考案され,pH を 5.7 以下に低下させないお菓子にこのマークをつけることによりスイスの口腔保健に大いに寄与しました.
この成功を受け,ドイツ,フランス,ベルギー,英国など次々とトゥースフレンドリー協会が発足し,1991年にはこれらをまとめる本部としてToothfriendly Sweets Internationalが発足したわけです.現在,その活動はヨーロッパのみならず,世界60数ヶ国で「歯に信頼」マークをつけたお菓子が発売されています.
日本トゥースフレンドリー協会は,1993年10月,Toothfriendly Sweets International の趣旨に基づき,日本の口腔保健の推進を目的に発足しました.
賛助会員等の募集
協会では,賛助会員(団体・個人)制度を設けています.入会されますと,協会より健康雑誌,シンポジウム等の案内,口腔保健に関する新知見等をお送りいたします.お問い合わせ,ならびに入会ご希望の方は協会事務局までご連絡ください.
また,「歯に信頼」マークの認定についてもお問い合わせください.
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