4月20日 最近いろんな方とメールをやり取りしていて発見したのが、アラブ料理で好きなのが『ワラク・アイナブ』と呼ばれるアラブの代表的料理。これは「ワラク」というのは「葉っぱ」という意味で、「アイナブ」というのが「ブドウ」って意味のもので、つまり、ブドウの葉っぱでご飯をくるんで煮込んだものだ。これを初めて食べたのはサウジでだった。いや〜、随分と面白いものがあるな〜って思っていたけど、レバノン料理の代表的なものらしい。まさえさんからも、やすあきさんからも大好きだっていうメールをいただいた。日本のアラブレストランにもあると思うからぜひ試してみてくださーい。 さて、1月に行ったエジプト編を書き上げましたので、興味のある方はご覧になってみてくださーい。『恐怖のエジプト』今すぐ見た〜いってな方はこっちからど〜ぞ! やすあきさんから『アラブの女性達って平均的に背が低いんですか?私の知っていた女性ほとんどが低かったので』というメールが届きました。
4月14日 さとみんさんから『4/9の天候調査中さんのコメントまるで私が褒められたかのようにうれしかったです。 内容濃いーいですものね。あと、あたしもジャミーラって使いたいな。それと、宗教心と平和ボケのこと。これはあたしも常々ひっじょ〜〜に強く感じます。「ちがう考え方の人間がいる」ってことを「認識」してもらいたい。同化しろとかマネしろ、とかは言わないから。認識してほしいっていつも思います。日本が一番だと思ってる人っておおいじゃないですか?こんな選挙もロクに行かないような、ボケまくりの国民が大多数の国で。時々テレビで、途上国の家族と日本の家族を入れ替えて生活させるっていう企画モノがりますよね? 途上国の家族を遊園地やデパートにつれてったり、新幹線や地下鉄に乗せたりするじゃあないですか。彼らはみんな本当に驚きます。驚いて「すごい」って言います。けど、結局最後はみーんな「自分の国に帰りたい」っていうんですよね〜〜〜。「日本はこんなに便利で快適な国なのに」って思わせようとしたって、ダメですって』というメールが届きました!ありがと〜!私は特に宗教心ということだけを言いたかったのじゃなかったんで、それを判ってくれて嬉しいっす〜〜! それから、アラビア語を独学でやっているという裕子さんから『純子さんがHPにいろいろアラビア語をのせてくれるので勉強になります。この間、シリアのアハメドがおもしろいことを行ったので「マジュヌーン」と言ってみたところ大ウケしてました。そして女性に使うときは「マジュヌーンネ」と言うのだと教えてくれました。ジャミーラもまた使ってみたいと思います』ということで、この『ジャミーラ』意外に反響が大きいっすね!!それにしても何気なく書いているアラビア語がお役にたてて嬉しいです。 引っ越す前は7ヵ月もの間、テレビがないところに住んでいたので、テレビは見たくても見れない状況だった。でも、2月に引っ越して以来はテレビもサテライトもあるので、イエメンの放送だけじゃなくて、シリアのだって、クウェートのだってUAEのだってエジプトのだっていろいろ見れるのが嬉しい。よくやっているのが変なドラマ。今、日本でやったらウケそうにもないメロドラマバリバリの感じのをいつも放映している(でも、ラブシーンはなし)。化粧バリバリの女性が出てきて、男性を取り合うとかそんなの。エジプトのチャンネルでやっている歌番組なんかは、英語かフランス語の字幕がつくし、他のチャンネルでやっている映画なんかは英語だとアラビア語とフランス語の二つの字幕がついていたりもする。アラビア語の字幕はスタンダードアラビックである、フスハーなので、見ていても可笑しい。まだまだアラビア語の字幕を目で追えるほどアラビア語ができないけど、例えば、「Yes」って言う意味だけどもっと強調した言い方、「もちろんさ」とか言う意味の時には必ず「アジャル」っていう単語が記されている。でも、こんなの普段の言葉では使わないからなんだか見ていて可笑しいのだ。アラビア語って文法もさることながら、ココが最もアラビア語を難しくさせているところだと思うんだけど、フスハーっていう正則アラビア語とアンミーヤっていう口語、日本語で言えば方言みたいなもの、に分かれているのだ。これがやっかいで、普段の話言葉はアンミーヤっていう口語を使う。フスハーはニュースや本などでは使うけれど、言葉がカタイので普段の話言葉では使わない。でも、私が勉強しているのはフスハー。イエメンに住んでいるとフスハーで話していて通じる人には通じるけど、通じないことだってある。それにアンミーヤバリバリの人が何を言っているのかさ〜っぱりわからん!な〜んて事態にもなる。おまけにアンミーヤが各々のアラブ諸国では全然違った言葉を使ったりするのでますます頭が混乱する。エジプトじゃ、J 音がG 音になってしまうし、モロッコなどのマグリブ方面はもっと違うし、喋る速度も早くてアラブ人でさえ彼等の言っていることが判らないんだよとも言う。そんなの私がわかりっこないか〜。でも、フスハーはアラビア語の基本なのでやっぱり最初にやるならフスハーを勉強するのが基本。そしてアラビア語で会話できるようになるには、やはり現地でやるのが一番だと実感している。アラビア語を勉強するにはイエメンは最適の国じゃないかと思う。よく、旅行先のアラブではいろんな国のアラブ人に、『ど〜してイエメンなんかで勉強してるの??』ってすご〜く不思議な顔をされるけど、私はイエメンを選んで正解だったと思っている。だって、サナアニーは英語を喋れる人が日常的な生活ではあまりというか殆どいないから。だから、イエメンで生き抜いていくためにはアラビア語を一生懸命に使わないと、お店で買い物だってロクにできない。だから死活問題にも関わってくる。だからやるしかないのだ。そういう状況に自分をもっていけば必ず会話はできるようになるって信じていた。信じるものは救われるのであ〜る。 さて、テレビを見ているとアラブならではのコマーシャルなんかがあって面白い。コーヒーとか紅茶に入れるミルクのコマーシャルで、オバQの男達が輪になってアラブの弦楽器であるウードを弾きながらみんなで歌っている場面が登場する。そしてシャーイ(紅茶)の時間になってみんなでシャーイを飲み始めるのだが、一人のオバQが『シャーイには上質のミルクが必要だよね。ミルクを入れないシャーイなんて・・・・』と言い始めたらまわりのみんなも声を揃えて『音楽のない人生と同じー!!』というコマーシャルで、おや??どっかでみたことのあるよ〜なコマーシャルだよね。日本でやっていたのはコーヒーだったけど、アラブではシャーイで、なんだか内容もアラブらしくてこのコマーシャルは私のお気に入りの一つになっている。 4月9日 まりーから『ジャミーラまりーです。そうそうこの名前。いろいろとジャミーラまりーで使ってるんだけど、なんと日本では十中八九みんな「ジャミラー」(ウルトラマンに出てくる、水をかけると溶けちゃう怪獣)と勘違いしてる!!友達に「お前、勇気あるよなー。自虐的じゃないかー?」って言われて発覚!「ジャミーラ」とは、アラビア語で「美しい」ということを強調しているワタクシです』というメールが届いた。このジャミーラまりーってのは、まりーが年末にイエメンの私のところに会いに来てくれた時、シバーム&サユーンへの旅で、よく使っていたのだ。まりーのアラビア語名が『ジャミーラ(美しいって意味)』で、私のアラビア語名は『アミーラ(プリンセスって意味)』。アラブではなかなか「じゅんこ」と発音できないし、すぐに覚えて貰いたいときには、『イスミー、アミーラ(私の名前はアミーラで〜す)』などと言っている。だからイエメンでは、どこでも『ジャミーラとアミーラで〜す』と言いマクっていたのだ。だからどこでも皆すぐに覚えてくれて、サユーンのホテルでは主ジョータイだったんだけど、ホテル従業員もみんな『おはよう、ジャミーラ&アミーラ』って感じで楽しかったな〜。あなたもアラブを旅するときはアラビア語名を用意しておくとすぐに覚えてもらえていいかもよ。例えば、男性なら「ムハンマド」とか「ファイサル」とか「スレイマーン」とか、女性なら「ファートマ」とか「ザイナブ」とかね。 さて、そのまりーと金子さんのお友達である天候調査中さんから『純子さんのホームページを拝見して思ったことは、純子さんが、本当に中東の文化や政治、ものの考え方について真剣に考えられていると言うこと・・・・これは正直言って感動いたしました。個人が作られたホームページって結構あるんですが、純子さんのつくられたページは、ハッキリ言って内容も濃く、非常にお勧めのページだと思います。日本に住んでいると、日本のものの考え方が世界どこでも通じる、もしくは、そのような文化が標準であるかのような錯覚を覚えてしまいます。アラブ社会で当然な事も日本では異常に見えたり、その逆もあったりするのでしょう。我々日本人は、残念ながら、欧米のニュースソースを通じてのニュースは沢山入手することが出来ても、弱小な国、あるいは情報発信力が弱い国からの情報と言うのはなかなか手にすることができません。今、コソボの空爆が話題となっていますが、あれとて、アメリカの取った行動が正しかったのか、は、アメリカのメディアを通じてしか情報が入ってこず、正しい過去の歴史やら背景がなかなかわからない状態です』というメールをいただきました!ありがと〜!素直にすごく嬉しいっす。そうですね、天候調査中さんの書かれたことは、次に私が書くこととも関連してくるかもしれません。 イエメンで初めて病院に行った。アラブでの病院などのマークは「白地に赤の三日月(アラビア語ではヒラール・アハマル)」である。日本で言えば、「赤十字」みたいなものだ。最初はどうしてアラブでは「三日月」なのか判らなかった。日本にいれば、病院とかの施設は「十字架」が当り前って思うだろう。それがあまりにも定着しているからだ。でも、アラブで「十字架」は絶対に使わない。それはキリスト教のものだからだろう。これに象徴されるように、日本では本当に宗教というものを意識しないし、考えるということもしないんじゃないかなって思う。日本であまりに教育されないせいもあるだろう。ところが、イエメンでは当り前のように、親から学校から宗教というものについて小さい頃からたたきこまれている。だから仏教関係の学校じゃない限りそんなに自分達の宗教について知らないのだと言っても、彼等には到底理解できない。 今の日本では、当り前のよ〜にクリスチャンでもないのに、クリスマスを祝う。事実、私も当り前のよ〜にクリスマスを祝っている日本人の一人だった。宗教的な意味も考えるまでもなく、クリスマスだなんだとそれで儲かる企業にゴッソリと儲からせるためかのよ〜な表面だけのお祝い事。今から考えると恥ずかしいとも思う。アラブにいて考えてみると、私はなんて無知だったのだろう?って思う。宗教心が薄い国民性だからそれは仕方がないことなのかもしれない。でも、宗教心が薄いこともあるけれど、その分、あまりに今の日本が平和すぎて平和ボケしているのかもしれないとも思う。 クリスマスを祝っていた私が大きなことは言えないけれど、今のままでいいんだろうか?って懸念してしまう。クリスマスについて宗教的な意味など考えないで、もっと楽しくやればい〜じゃん、どうしてそんなカタイこと考えなくちゃイケナイの??と思う人も多いだろう。
イエメンで出会ったバックパッカーがイスラエルに行ったとき、こう思ったって言っていた。『ユダヤ人も、アラブ人も人を殺すなんてサイテ〜!アイツら、一まとめにしてどっか送りこんじゃえばいいんだよな』って言っていた。私はそのとき、何も言えなかった。でも、その時、勇気をだしていえば良かった。『アンタたちみたいに、のほほんと旅してて歴史も知らないクセに、どうしてそんなこと評価できるの?そんなにエライの?今までの歴史があるから今でもこうやって流血を見ているんじゃない。そういうの判らないの??』って。
4月5日 学校の先生のルカイヤは31歳で独身のイエメニ女性。イエメンでは、25歳過ぎたら、『アーニス』と呼ばれて、いわゆる『売れ残り』と言われるそうだ。イエメンで31歳だったら、もう嫁にはイケナイとボヤいている。それに彼女いわく、『イエメンの男で、背が高くて教養があって、金持ちで、ハンサムで男の中の男なんて見つからないのよ』とも言う。ルカイヤは女性の目から見ても美人だし、背も高く、ほっそりしている。男の方がほおっておかないと思うのだけど、彼女は理想が高いのだ。理想が高いというよりも、「夢に生きている女性」なのかもしれない。ルカイヤの理想の男性はぬわんと、 アメリカ人のジョンが2ヵ月半学校に滞在していたとき、私の友達と同じクラスだった。そのジョンは学校の中でも数人しか知らなかったのだが、実はユダヤ人だった。それなのに、ルカイヤはそれを知らずに授業で散々ユダヤ人の悪口を言っていたらしい。ジョンはニューヨーク出身で、ニューヨークはユダヤ人が最も多くいると言われている州である。ジョンがアメリカに帰国したあと、私の友達のドイツ人のアンドレアはルカイヤに『ジョンってユダヤ人だって知っていた?』とさりげなく聞いてみたのだ。ルカイヤは目をまるくして『まぁ、知らなかったわ、そんなこと!ジョンがかわいそう』と言っていたのだ。実際、ルカイヤはユダヤ人やアメリカ人が嫌いみたいだけど、学校の生徒にはアメリカ人も多く、その生徒達は嫌いにはなれないと言う。そりゃ、そうだろう。実際に接してみたらユダヤ人だって何人だっていい人はいい人、悪い人は悪い人なのだから。 ところで、中東経済研究所のまことさんから『純子さんのHPで、そのアラビアへの情熱と多くの人間的な出会い話にあまりにも感動してしまい、自分もこういうHPが作れたらなあ、と思いました。日本人にとってイエメンという国の文化社会はおそらく最も刺激的で、カルチャーショックの度合いも大きい地域の一つではないかと思っています。純子さんの「あくなき挑戦の過程」にこそ僕が心から拍手を送りたいと思いましたし、底抜けに明るいお人柄にも惹かれてしまったのかも。読んでいると元気が出てくるし次の挑戦に対する勇気が湧いてきます。アラビア語を勉強したいとは前々から考えていましたが、純子さんのHPを見て本当に前進する勇気が湧いてきたと思います』という嬉しいメールが届きました〜。ありがとう!まことさんは中東経済研究所でイエメンとオマーンそして世界の石油情勢について研究されているようです。それに、ぬわんと、お互い、なぜか顔を知っているんですよね!というのも、イエメンで放映していた、帝国ホテルでのイエメン投資セミナーの模様をたまたま私がイエメンで見ていて、まことさんが私に送ってくれたメールで、どこに座っていたかを説明してくれたんですが、まことさんがまさにその説明してくれた位置に座っていて、バッチリテレビに写っていたというワケです。いやぁ〜、不思議ですね。私のHPを読んで、アラビア語を始めようという方は結構多いんですよね、嬉しいな〜。 同じく、私のHPを読んで初めての海外旅行でブータンに挑戦して、さらに今、現在アラビア語の勉強も始めた、たけしさんから頼まれたんですが〜、たけしさんは、どうしてもこの GWにイエメンを訪れたいそうですが、あの事件のためにツアーは全滅で、だれも一緒にイエメンまで行ってくれる人がいなくて困っています。GWまであまり日がないですが、もし、彼と一緒にイエメンまで行ってもいいぞぉ!という方、アラビア純子までメールをお待ちしておりま〜す!!以下、たけしさんからのコメントです。 『年齢は34歳で、海外旅行歴は昨年ブータンという国に一度いったのみです。英語は、最近英会話を始めましたが、まだまだカタコトと言った感じです。アラビア語も勉強しています。海外渡航キャリアが乏しいので、当初はパッケージツアーで行こうと考えていたのですが、外務省がイエメンを危険度2に指定したため、ツアーは全滅してしまいました。性別・年齢は一切問いません。近々、個人旅行でイエメンに行かれる方、是非御一緒させてください』とのことで〜す、ご連絡お待ちしております〜!! 4月2日 例の『テンソク』の意義を早速、みーとさん、まりーが教えてくれました。ど〜もありがとう!助かりました〜! オマーン編に登場する、自分よりも背の高い彼女と結婚する予定のバドル君から、イエメンにプレゼントが届いた。手紙も一緒に添えられていて、その手紙には
イード・アル・アドハーというアラブの2大お祭りの一つももう終わり。犠牲祭とも言われるけれど、なぜに犠牲祭なのかってのは、巡礼の時期なんだけど、その巡礼が無事に終わったことをアッラーに感謝して羊などを犠牲に捧げるということからそう呼ばれている。ラマダーン明けのお祭りのイード・アル・フィトルでも同じような感じだけど、どちらも日本で言えばお正月やお盆のような感じ。子供達は新しく新調した服を着たりするので、イード前の1ヵ月ぐらいは洋服屋ではバーゲンが行われるぐらいだ。みん自分の田舎に帰省したりするのでこのイード期間は大抵のお店がお休みになる。サナアではいつもよりも道路も混んでいないし、
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前のがみたいよ〜ってな方は
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